インナーブランディングとは、自社の企業理念や方向性を従業員に伝えて浸透させることで、社員の自社に対するイメージを向上させることが目的です。ブランディングには社外に向けて行うエクスターナルブランディングもありますが、インナーブランディングは社内に理念やビジョンを浸透させることに重きを置いています。

適切なインナーブランディングに悩む企業の担当者の方もいるでしょう。そこでこの記事では、インナーブランディングのメリット、行わない企業のリスク、インナーブランディングの施策一覧、実施する際のポイントを説明します。社内のインナーブランディングの参考にしてみてください。

理念浸透・コミュニケーションを活性化させるweb社内報「ourly」 | 株式会社ビットエー

「ourly」は社内コミュニケーション活性化・理念浸透・組織づくり・離職率の低下・従業員エンゲージメント向上などに貢献するweb社内報です。社内報のweb化が簡単という特徴に加え、分析機能に特化しているため情報を発信して終わりではなく、従業員に情報が伝わる状況を実現します。
また、月1の定例・レポートで運用や組織改善を弊社担当がサポートさせていただきます。

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ビジョン・理念・考え方・カルチャーを社内に浸透させる!Web社内報構築システム | 株式会社スマートメディア

インナーブランディング・社内コミュニケーションの課題を発見・解決するWeb社内報構築サービスのご紹介資料です。

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コロナウイルス感染拡 大防止による在宅ワーク増加でインナーコミュニケーションのハードルが更に高まった背景もあり、ますますその重要度が高まっています。

「インナーブランディング」によって、会社と社員 (タテ・ヨコ・ナナメ)のつながりが強化され、信頼関係が生まれ、共に成⻑しながら経営目標の達成を目指すことが可能となります。

「インナーブランディング」の施策として、Web社内報を検討・導 入されることが増えています。
しかし、実際にWeb社内報を構築・ 運営には時間とコストが掛かるため、導入に踏み切れない・上手く 活用できていないという悩みを抱えた企業様の声を受けてきました。

これらを解決するために開発されたのが「ザ社内報」です。

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インナーブランディングのメリット

インナーブランディングには多くのメリットがあります。ここでは、メリットについて5つ説明します。詳しく見てみましょう。

企業理念や会社の方針の深い理解に繋がる

メリットの1つ目は、企業理念や会社の方針の深い理解に繋がることです。インナーブランディングを実施することで、自社の理解につながり、自社に対するイメージが向上します。社員の連帯感も生まれるでしょう。その結果、目標に対して社員一体で取り組める環境となり、自社の方向性に見合ったサービスなども実現して組織としてのパフォーマンスも向上します。

従業員の仕事への満足度が上がる

メリットの2つ目は、従業員の仕事への満足度が上がることです。インナーブランディングを行うことで、従業員は自社に価値があることを理解することができ、自社に愛着を持つようになります。その結果、日々の仕事への満足度も向上するでしょう。従業員が仕事に満足すると、自発的に仕事をするようになり、より良いサービスや製品が生まれます。

業務の効率化やサービスの向上に繋がる

メリットの3つ目は、業務の効率化やサービスの向上に繋がることです。従業員にインナーブランディングが浸透すると、従業員の意識が変化します。従業員の意識が変わると、自発的に業務の効率化に取り組んだり、業務の改善点を見つけることができます。また商品やサービスの改善にも繋がるでしょう。

顧客満足度が向上する

メリットの4つ目は、顧客満足度が向上することです。ブランディングには、社内に向けてのインナーブランディングと社外の顧客に向けてのエクスターナルブランディングがあります。エクスターナルブランディングは、顧客に向けて「商品価値や企業価値を伝えること」ですが、インナーブランディングと密接に関係しています。

インナーブランディングを行うと、従業員の満足度が上がることで顧客に向けてのサービスや商品の価値が向上し、顧客満足度があがります。顧客満足度が上がりエクスターナルブランディングが向上すると、従業員の意識も変わり、相乗効果が見込めます。

離職率が低下する

5つ目のメリットは、離職率が低下することです。社員の自社に対する理解が深まり、信頼が生まれることで離職率の低下も期待できます。また、自社の価値を正しく伝えることができるため自社に見合った採用を実施することもできます。このように、人材面でも社員の定着や人材の採用に効果があるでしょう。

インナーブランディングが出来ていない際に生じるリスクをまとめて紹介

インナーブランディングのメリットを紹介しましたが、それではインナーブランディングができていない場合はどのようなリスクが生じるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

企業に対する誤解が生じる

リスクの1つ目は、企業に対する誤解が生じることです。インナーブランディングがない場合、社内の一体感もなく企業に対して誤解がある従業員が増える可能性があります。会社からの情報がないため、それぞれの憶測で会社の価値を決めてしまうのです。また、会社は価値を伝えているつもりでも従業員からすると不満があるケースもあります。企業に対して誤解を持ったままでいると、離職してしまう可能性もあり注意が必要です。

従業員が減少する

リスクの2つ目は、従業員が減少することです。従業員が減ってしまっては、回せる業務も人手が足りなくなり回せなくなります。インナーブランディングがうまくいかない場合、企業理念やビジョンの共有もできていないため採用活動もままならない場合もあります。人材不足で倒産してしまわないよう、しっかり従業員の満足度の向上に努めましょう。

従業員のモチベーションが低下する

リスクの3つ目は、従業員のモチベーションが低下することです。インナーブランディングがうまくいかなければ、自社の良いところもわからず自社に誇りが持てなくなります。モチベーションが低下すると自発的に業務をすることも難しいでしょう。従業員満足度の向上のためにも、インナーブランディングは重要です。

インナーブランディングの施策一覧

それでは、インナーブランディングの施策としては何があるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

社内報

社内報とは、WEBや雑誌などを用いて会社の取り組みや、経営者や上層部のインタビューを伝えることです。従業員全体にメッセージを伝えることができ、何度でも情報発信できる点が特徴です。リモートワークであったり、支店が全国にある全国規模の会社でもWEBで発信すれば問題ありません。他部署の情報などを公開することにより、社内のコミュニケーションが活性化するという利点もあります。

クレド

クレドとは、従業員が心がけるべき心情や行動指針のことです。一般的にクレドは経営理念や会社のビジョンに即したものが掲げられるため、従業員のインナーブランディングに最適です。すぐに取り出せるようにカードにしたり、ポスターにするのも効果的でしょう。ただし、強調しすぎると従業員に不満が出ることもあるため注意が必要です。

ポスター

社内で一番目につきやすいものがポスターです。自社専用のポスターを作成し、通路や壁面など、よく目にするところに貼ることが有効です。クレドのように文字だけでは読むのに手間がかかりますが、写真やイラストを使用して視覚的にアピールすることで、覚えやすく効果的になるでしょう。

動画

社内の取り組みやインタビューを動画にすることも効果的です。テキストの羅列よりも、動画で視覚的に訴えた方が頭に残りやすくなります。またテキストでは伝わらない、熱意なども伝わり効果的にインナーブランディングができるでしょう。

社内向けサイト

社員向けのサイトを作成することも、インナーブランディングには効果的です。社員がすぐに必要な情報にアクセスすることができるでしょう。福利厚生など社員の利益になるものや、社内サークルの活動報告などの社内情報でも良いでしょう。社内サイトを作ることにより、社員が好きな時に好きなことを確認できます。社内報やポスターのように押し付けにならない反面、自主的に情報を確認しない人には無意味なものになってしまうという注意点があります。

社内向けイベント

社内イベントを企画し、社内でのリアルなコミュニケーションを図ることも有効です。定期的な飲み会や忘年会に加え、スポーツの大会に出場したりボランティアに参加したりするのも良いでしょう。ただし、帰属意識が少ない従業員にとっては苦痛に思えるかもしれないため、強制をしないことが重要です。

研修

研修やセミナーも重要です。社長や経営陣の話を一方的に聞くのみでは逆効果になりかねません。企業理念を定着させた上で、従業員自らがインナーブランディングをすることが重要です。外部の講師を招待して講演してもらったり、業務に関連する研修を企画するのも良いでしょう。

インナーブランディングを実施する際の重要なポイントとは

インナーブランディングの施策については紹介しましたが、それでは実施する上での重要なポイントは何でしょうか。詳しく説明します。

状況を数値化する

重要なポイントの1つ目は、状況を数値化することです。インナーブランディングの効果を数値化して分かりやすくしましょう。「どれくらいの従業員が、施策に満足したか」
や「どのくらい売り上げが上がったか」を出します。業績の数字を見ても良いですが、従業員の満足度や企業理念の浸透度を図るにはアンケートを取るのが良いでしょう。

従業員に強制しない

重要なポイントの2つ目は、従業員に強制しないことです。社内イベントや社内セミナー、研修を企画しても、従業員に無理に参加させるべきではありません。あくまでも、従業員自らが積極的に参加しようと興味関心を持つ企画を画策することが重要です。

会社や製品のコンセプトを明確にする

重要なポイントの3つ目は、会社や製品のコンセプトを明確にすることです。インナーブランディングを行うには、まずは自社のビジョンや製品・サービスのコンセプトを明確にします。せっかく浸透させても、コロコロとビジョンやコンセプトが変わると不信感にも繋がりかねません。まずは伝えるべきコンセプトを明確にしましょう。

企業理念や行動規範を可視化する

重要なポイントの4つ目は、企業理念や行動規範を可視化することです。企業理念や行動規範は、何もせずにいてすぐに思い出せるものではありません。ポスターやカードを利用してすぐに確認できるようにし、ぜひ従業員の頭に思い描けるまで浸透させましょう。

評価やフィードバックを実施する

重要なポイントの5つ目は、評価やフィードバックを実施することです。インナーブランディングの実施後に、これがよかった、悪かったということを評価・フィードバックできるようにしましょう。特に、会社のビジョンや経営理念が従業員に浸透しているかや、従業員のモチベーションが維持できているかは重要です。時には理念の確認のための時間を費やして、インナーブランディングを実施しましょう。

インナーブランディングまとめ

インナーブランディングのメリット、行わない企業のリスク、インナーブランディングの施策一覧、実施する際のポイントを説明しました。会社の売り上げを向上させ、従業員の満足度を向上させるために、また、顧客満足度の向上にも、インナーブランディングは有効です。従業員に企業理念やビジョンを浸透させ、実施した後はフィードバックを行うことによってインナーブランディングを効果あるものにしましょう。