インターネット社会が広がる中で、利用したシステムやパソコンのデータ履歴、使用履歴を管理することの重要性が高まっています。
企業が適切な運営をしていく上でも必要となってくるこの「ログ管理」ですが、まだ導入していないという企業も多くあります。
そこでここではログ管理システムの導入メリットや選ぶポイントについて紹介していきたいと思います。
また、ログ管理に関する資料をいくつかご紹介しておりますので、興味がある資料がございましたら是非ダウンロードしてみてください。
ログ管理とは
「ログ」とはシステムやパソコンなどの「データ履歴」のことを意味しています。
パソコンなどでも電源を入れた時間から電源を落とすまでに行った作業が記録されています。
ログには色々な種類があり、それらを適切に管理していくことで業務効率の向上が見込めます。
ログ管理の必要性とは
ログ管理は企業が運営をしていく上で必須なことではありませんが、最近では世界的にIT化が進んでいるということもあって他者からのサイバー攻撃から大切なデータを守ったりするというセキュリティ対策をしていくことの重要性は高まっています。
こういったサイバー攻撃は大企業だけでなく、どういった規模の会社にも起こりうる脅威ですので、対策はしなければいけません。
そういった際にシステムやパソコンのログを適切に管理することで、攻撃を受けているということを感知することができます。
また、企業の経営者、システムの担当者や管理者はセキュリティ対策をどのように行っているのか、適切に対応しているのかということについて「IT資産の監査」を受けることがあります。
この監査ではどのようにIT資産を運用していて、セキュリティ対策をしているかということが判断されます。
ログ管理を適切に行っていることでこうした監査への対応もできることとなるのです。
企業間ファイル転送サービス GigaCC OKURN(オクルン) | 日本ワムネット株式会社
GigaCC OKURNとは:ファイル転送だけシンプルに利用したい方向けの、ファイル転送特化型サービス
ファイル転送に最適な機能のみを標準搭載し、利便性とセキュリティを両立した、ファイル転送サービスです。
■想定外の超過料金発生なし。大容量ファイルの転送にも対応
ID課金のため定額で運用することができ、通数課金サービスのように想定外の超過料金が発生することがありません。オフィス環境で必要とされる、様々な大容量ファイルを簡単・セキュアに送信することができます。
■GigaCCシリーズの高いセキュリティと利便性を継承
純国産、企業向けファイル共有・転送サービスとして、15年以上の歴史と多くの実績を誇るGigaCCシリーズ。
GigaCC OKURNは、これまでファイル転送シーンで利用されることが多かった機能を標準搭載しています。必要機能だけ揃っているため、シンプルに使用することが可能です。
●ヒューマンエラー防止のための管理機能
・URL無効化
・送信済みファイルの自動削除
・宛先制限(オプション)
・承認ワークフロー(オプション)
●セキュリティ・トレース対策機能
・パスワードポリシー設定
・認証パスワード必須化
・履歴ログ管理
・ZIPパスワード強制暗号化(オプション)
・全件バックアップ(オプション)
●安心・安全なサービス運用
・国内データセンター
・認証取得
・通信経路暗号化
・サーバ内暗号化
・日本~中国/ASEAN地域間通信の安定化(オプション)
「商品情報管理の次の一手!PIM活用で進化する情報発信の形」 | 大伸社ディライト
カタログやWEBサイトなどで使用する商品情報が、各部署に散在している…
こんな経験ありませんか?
「商品情報の収集や配信に多くの時間を取られてしまう」
「外出先でビジネスチャンスがあっても、新商品情報をすぐに出せない」
「カタログの制作だけでも大変なのに、WEBも同時に更新するのは大変」
「商談場面でタイムリーにコンテンツを取り出したい」
ターゲットに対し、最適なタイミングで、最適なコンテンツを提供していくことがますます求められています現在。
さまざまな部署が各々で製品情報(画像/動画/原稿など)を管理しているがゆえに、
誰に聞けば必要な情報が手に入るのかわからない。
どれが最新のものなのかわからない。
…なんてことが起こっていませんか?
このままでは日々の販促・営業活動だけでなくWEBサイト上のコンテンツ発信においても影響が生じます。
販促物に関わる情報を最適な形で一元管理されていれば、
あなたの販促業務を妨げる
「あの画像はどこ?」
「すぐに情報配信したいのに手間がかかる」
「同時にカタログのWEBも情報発信できないか」
という課題を解決することができます。
弊社商品情報管理システム“axer”を使って、
商品情報を一元管理しあなたの販促業務を抜群に改善しましょう。
ログ管理の種類とは
管理するログには色々な種類があります。
・操作ログ
会社内にあるパソコンやシステムを操作、稼働させた記録・履歴のことを意味しています。
この操作ログを収集し、管理していくことで「いつ」「誰が」「どのような」操作をしたのかということについて把握できるようになります。
・認証ログ
こちらはパソコンやシステムに対してのログインだけでなく、インターネットのサイトにログインした履歴も管理されるものとなります。
ログイン時の承認されたという記録だけでなく、エラーになったログも残るため、エラーログが多いという結果が出ていると外部から部外者が侵入していたり、不正アクセスなどの攻撃を受けているという可能性があることとなります。
・イベントログ
こちらはパソコンやシステムで発生している特定の現象や動作を記録、管理するものですが、一般的には不具合やエラー、トラブルなどについて記録しています。
イベントログを収集・管理して不具合の原因を解明することで、安全で安定してパソコンやシステムを稼働させていくことができます。
・通信ログ
こちらの通信ログはインターネットの通信やインターネット接続した記録、サーバにアクセスした履歴について記録するものです。
インターネットを利用することが多い業務では、こうした通信ログを記録することが業務効率の向上に関係してきます。
・通話ログ
通話ログはその名前の通り、通話の記録です。
電話の発信・着信だけでなく不在着信の記録についても管理できます。
・印刷ログ
こちらは社内で印刷したドキュメントについての情報を記録しています。
印刷したドキュメントの内容・部数・データを送信した端末・タイトル・プリンター名など印刷に関わるさまざまな情報を管理しています。
企業の情報漏えいは紙媒体で流出することが多いため、印刷ログを管理することでそういった漏えいを特定できるということがあります。
・設定変更ログ
これはパソコンやシステムの設定を変更したときに残るログです。
パソコンやシステムで何か設定を変更した際には、それが原因で不具合が発生することが多いため、それらについて把握することでトラブルの原因を調べることができます。
・エラーログ
こちらのエラーログはその名前の通りにエラーや不具合が発生した内容について記録するものです。
エラーログを収集・分析することで、エラーの原因を追究することが可能となります。
ログ管理システムを導入する際のメリット
ログ管理システムを導入するといくつかのメリットがあります。
そこでここではそれらのメリットを順に紹介していきます。
情報漏えいの対策ができる
企業において情報漏えいが発生する原因は大きく分けると「外部要因」と「内部要因」に分けられます。
外部要因は他者がインターネットなどを利用して行ってくるサイバー攻撃などを指しています。
サイバー攻撃を受けた際にデータが不正に盗み出されたりすることがあるのです。
こうした際もログ管理が適切に行われていると、不正なアクセスを受けた記録を特定できるため、すぐに対応できる場合があります。
そして内部要因とはその会社で働いている従業員が原因になるというものです。
実は企業の情報漏えいについては外部からの攻撃よりも、こちらの内部要因の方が割合が大きなものとなっています。
それはすべてが意図したものではなく、ケアレスミスや事故などで起きたものも含んでいます。
こういった際にもログ管理が適切に行われていると情報漏えいが起きた原因を特定することができます。
また、こうしてログ管理を適切に行っているということを従業員に周知することで、情報管理の徹底をすることが可能となります。
ミスも減らそうとしますし、意図的にデータを持ち出すということはできなくなります。
マーケティング力の改善に利用できる
ログ管理を行うと社内の従業員のシステムやパソコン利用のログだけでなく、自社の公式サイトやイベントサイトなどを「訪問した人の数」「どういったページを見ているか」「閲覧している時間」などのデータを分析、解析することで自社の公式サイトなどを最適化していくことが可能となり、マーケティング力の向上に利用することができます。
内部統制基準を満たすことが可能になる
近年、インターネット化、IT化が進む中で、企業は社会に対しての責任を果たすために政府が求める内部統制基準を満たしていく必要があります。
その内部統制の中には「情報資産の保全」という項目があり、情報漏えいに対してのセキュリティ対策を行う必要があります。
ログ管理システムを導入し、ログ管理を適切に行うことでセキュリティ対策をしているということにもつながりますので、政府の基準を満たしやすくなるというメリットがあります。
ログ管理システムを導入する際のデメリット
ログ管理を適切に行うことはセキュリティ対策、業務効率の向上などのメリットがあるのですが、いくつかのデメリットもあります。
ここではそういったデメリットを紹介していきます。
利用するのにコストがかかる
こういった業務効率向上ツールはどれにでも言えることですが、導入する際には費用がかかります。
導入時の費用だけでなく、利用するタイプによっては毎月の利用料金がかかるというものもありますのでランニングコストのことも考えておく必要があります。
直接的なセキュリティ対策というわけではない
ログ管理の徹底はサイバー攻撃などに気づくことができるという点ではセキュリティ対策となりますが、基本的には事後対応となります。
そのため、ファイアウォールやWAFのように直接的にサイバー攻撃を防ぐというものではありません。
このログ管理とそういった防衛ツールと組み合わせて使うことで、さらにセキュリティ面を向上することが可能となります。
ログ管理単独では完全なセキュリティ対策にはならないということには注意が必要です。
統計データや資料を簡単に作れるものではない
ログ管理自体はそれぞれのシステムの中でログが記録されているため、一元管理することは難しくなっています。
そのため手動でログを収集していくことは難しいものとなります。
そうしてログが分散しているために統計データや資料を作成するというのは困難です。
業務効率の向上ツールの中には集めたデータを使って簡単に統計データや資料を作成できるものもあるのですが、そういったものとは違うものと思っておかなければいけません。
ログ管理システム選定時のポイント
ログ管理システムにも色々な種類があるので、自社に合ったものを選ぶ必要があります。
そこでここではログ管理システムを選ぶ際のポイントについて紹介していきます。
管理したいログをはっきりさせる
社内のすべてのシステムに対して、すべての機能を持ったログ管理システムを導入すると、大変な費用がかかってくることとなります。
システムを安定して稼働させたいのであれば「通信ログ」、顧客管理システムのセキュリティ対策を行いたいのであれば「認証ログ」といったように管理したいログをはっきりさせた上で運用していきましょう。
ログ管理の容量を適切なものにする
顧客データが多い、大規模なシステムを構築している企業などでは管理しなければならないログも大量となります。
ログ管理システムで管理するログの容量は、サービスによって違っているいます。
自社の利用規模に合った容量の製品を選ぶのが無駄なくツールを利用できるポイントとなります。
どのタイミングでログ収集を行うか
ログ収集が行われるタイミングは製品によって違っています。
「翌営業日中に完了」「リアルタイムでログを管理」「出社時に情報がサーバにアップ」というように違いますので、どのタイミングでログ収集が行われる製品なのかを知っておかなければいけません。
利用頻度が高いのにログ収集までに時間が空くようだと、それだけ対応が遅れることとなります。
これも自社の運営業態などに合わせて選ぶと良いでしょう。
ログ管理システムのまとめ
近年、どういった企業でもパソコンやシステムを利用するようになっており、ログ管理は必要となっています。
適切にログ管理を行うことで業務効率の向上とセキュリティ対策を行うことができます。
まだ導入していないという場合はぜひ一度利用してみましょう。