組織診断ツール活用できていますか?
企業を成長させるためには、従業員のスキル・稼働状況や自社の課題を把握しておく必要があります。このような場合に活用できるのが、組織診断ツールです。しかし、「組織診断ツールってそもそもなに?」と考えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、組織診断ツールの概要や特徴、導入するメリット・注意点について詳しく解説します。

組織診断ツールとは?

組織診断ツールとは、組織で働きやすい環境を構築するために従業員のパフォーマンスをデータ化し、自社の課題を可視化するシステムです。アンケート形式で従業員に対して「従業員満足度調査」を実施し、仕事や企業に対する満足感を調査して組織課題を明らかにできます。
また、組織状態を可視化し、従業員・チームに共有することで、共通の課題解決に向けて動き出せます。例えば、調査の結果、残業が多く従業員全体の生産性が低下している場合、残業を解消する方法を考案・実行することで組織課題を解決可能です。

実際に組織を成長させるためには、従業員の力が必要不可欠です。そのため、定期的に組織診断ツールを用いて、従業員のパフォーマンス状況や組織課題を把握することが重要です。

組織診断ツールの特徴

組織診断ツールの特徴は、大きく分けて以下の2つです。

1.従業員のパフォーマンスを把握できる
2.自社の課題を可視化できる

従業員のパフォーマンスを把握できる

多くの組織診断ツールでは、従業員の営業・業務データやチームメンバーとの相関性を把握できます。利用する組織診断ツールによっては、プロジェクトごとに業務パフォーマンスを確認可能です。

また、chatworkやSlackなどのツールと連携することで、チームメンバーとどの程度コミュニケーションを取り合っているか、なども確認できるため、業務に関する従業員データを獲得可能です。

さらに、日々の業務やチームメンバーとのすれ違いで生まれる「心理的安全性」やワークエンゲージメントもデータとして確認できます。組織診断ツールを利用すれば、従業員の業務成績以外の内面的な部分も、数値として把握できるでしょう。

自社の課題を可視化できる

組織診断ツールを利用して、従業員の業務パフォーマンスやワークエンゲージメントを定期的に確認することで、自社の課題を可視化できます。例えば、前回のプロジェクトでは業務成績が伸びていたが、新規プロジェクトに参加した途端、成績が悪くなったなど、組織診断ツールを利用することで把握できる課題が存在します。

また、従業員一人ひとりのデータを確認することで、自社の課題を把握可能です。企業の成長を促進するためには、従業員全体のワークエンゲージメントを高めていく必要があります。

そのためには、従業員の心理的安全性を保つことが重要です。組織診断ツールを利用して従業員のケアを実施することで、高い満足を提供できるでしょう。

働き方改革にも貢献!導入するメリット

組織診断ツールを導入するメリットは、大きく分けて以下の3つです。

1. 組織全体のパフォーマンスアップ
2. 最適な人材配置が可能
3. データの蓄積・分析ができる

組織全体のパフォーマンスアップ

組織診断ツールを導入することで、従業員一人ひとりのワークエンゲージメントを高め、組織全体のパフォーマンスアップが図れます。従業員が真剣にプロジェクトに取り組んでくれれば、急速な企業成長を促せるでしょう。

しかし、従業員の心理状況が不安定な場合や与えられた業務にやりがいを感じていない場合、ワークエンゲージメントは低下していきます。一緒のプロジェクトに参加していない場合、従業員エンゲージメントの低下を完治できません。

そのため、組織診断ツールを活用してパフォーマンスを可視化し、課題解決に動くことで、組織のパフォーマンス向上を期待できます。

最適な人材配置が可能

組織診断ツールで従業員の状況を把握すれば、「誰がどこの部署に適しているか」を把握できるため、最適な人材配置が可能です。業務・営業成績やコミュニケーション環境を可視化することで、従業員一人ひとりの特徴や得意分野を把握できます。

そのため、従業員自身の実力が最大限発揮できる部署へ配置替えすることで、効率的に組織成長を促せるでしょう。

データの蓄積・分析ができる

組織診断ツールで獲得したデータは、次第に蓄積されていきます。ツールで獲得した従業員の業務満足度や成績は、一度見ただけでは状況の把握できません。しかし、同じ条件で何度もアンケートを実施し、データを蓄積することで分析が可能です。

蓄積したデータから組織の課題を発見・分析することで、最適なマネジメントや施策の展開など、解決方法を見出せます。

組織診断ツールのデメリット・注意点

組織診断ツールを導入するデメリットや注意点は、大きく分けて以下の2つです。

1. ツール導入後の活用方法を考えておく
2. データを鵜呑みにしない

ツール導入後の活用方法を考えておく

組織診断ツールを導入する際は、具体的な活用方法を事前に考えておきましょう。導入後のアクションを定めておかなければ、利用することなく、サービスを手放してしてしまう可能性があります。

例えば、1ヶ月に1回のアンケート実施、3ヶ月に1回のアンケート分析などを定めておき、必ず実行しましょう。短期的ではなく長期的な活用を見据えてアクションを考えておけば、ツールを有効利用できます。

データを鵜呑みにしない

組織診断ツールで得たデータは、必ずしも正しいわけではありません。数値によって状況を可視化できますが、データだけでは従業員を判断できないでしょう。

実際に従業員と対面でコミュニケーションを取ることで得られることも多いです。そのため、蓄積されたデータだけを信じて施策を実行するのではなく、直接従業員とコミュニケーションを取るようにしましょう。

組織診断ツールの導入事例や効率的な活用法

続いては、組織診断ツールの効率的な活用方法を2つ解説します。

1. アンケート項目を自社に合わせてカスタマイズする
2. 課題の把握と解決手段を考案する

アンケート項目を自社に合わせてカスタマイズする

一般的に組織診断ツールを利用する際は、従業員に対して従業員満足度調査などのアンケートを実施して、自社での働きやすさや業務成績を把握します。あらかじめツールによって、アンケート項目が設定されていることが多いです。

しかし、アンケート項目は企業によって大きく異なるため、自社に合わせてカスタマイズが必要です。自社だけにしかない内容でアンケートを作成することによって、従業員の満足度が測れます。

また、従業員同士のコミュニケーション問題やストレス問題など、口に出して相談できない内容をアンケートに記載してもらうことで、従業員満足度向上に繋がるでしょう。

課題の把握と解決手段を考案する

組織診断ツールを利用してアンケートの集計が完了した後は、課題を可視化して項目ごとに優先順位・解決手段を考案します。自社の課題を把握した際は、一気に解決へ動くのではなく、優先順位を定めておくことで、スムーズに対処できます。

また、課題を把握した後は、解決のために行動する必要があります。例えば、テレワークが増えて、月に1回しかオフィスに出社しないため、従業員同士のコミュニケーションが減った、といった課題が見えた場合、出社日を定めるのではなく、自由出社にするなどの解決法が考えられます。

業務中は従業員の抱えている悩みを聞くことができないケースが多いため、組織診断ツールを活用して組織課題を見つけだし、解決に動くことが重要でしょう。

組織診断ツールの主な機能

組織診断ツールの主な機能は、大きく分けて以下の3つです。

1. アンケート集計機能
2. データ解析
3. パルスサーベイ

アンケート集計機能

アンケート集計機能とは、組織診断ツールで最も利用される機能です。ツールによっては、簡単にアンケートを配信し、回答・リアルタイムで集計結果を表示できることもあります。

ツールによっては、パルスサーベイと呼ばれることもあります。基本的にアンケートは自身のデスク・PCから回答するため、他の従業員に見られる心配はありません。

リアルタイムでアンケートを集計する場合、従業員のエンゲージメントがすぐに把握できるため、課題把握・施策考案をしやすくなるでしょう。また、コミュニケーションツール連携機能がある場合は、集計結果がLINEやSlackなどのツールに自動的送信可能な場合もあります。

データ解析

データ解析とは、アンケート集計機能をツール独自のシステムで分析する機能です。一般的には、職務・自己成長・人間関係など、複数の項目をもとにアンケート集計結果を分析します。

確認項目は組織診断ツールによって異なりますが、数値化して従業員のエンゲージメントを確認可能です。また、組織診断ツールによってはエンゲージメントスコアの表示や前回集計との違い、などのレポートを自動作成する機能が存在します。

さらに、Web集計システムが搭載されていれば、インターネット上で集計結果を詳細に分析可能です。別アンケートで獲得したデータとのクロス集計や、数値出力ができるケースがあります。

組織診断ツール資料のご紹介

ここまで組織診断ツールに関するメリットや機能についてご案内してきましたが、
ここからはクラウドレーダー内に掲載されている組織診断ツールに関する資料をご紹介いたします。
興味のある資料があれば是非一度ダウンロードしてみてください。

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組織診断ツールのまとめ

以上、組織診断ツールの概要や特徴、導入するメリット・注意点について詳しく解説しました、組織診断ツールを導入することで、従業員の営業・業務データから健康状態まで把握し、自社の課題を可視化できます。

また、口には出せない部分もアンケートによって確認・改善できるため、従業員満足度やワークエンゲージメントの向上、適切な人員配置が可能です。ただし、データだけでは従業員のことを把握できません。

実際に従業員とコミュニケーションをとり、データと状況を照らし合わせていくことで、自社の課題を解決して、成長に繋げられるでしょう。