近年、働き方改革や新型コロナウイルスの影響などもあり、多くの企業がテレワーク(リモートワーク)を推奨するようになってきています。
社員がテレワークを行うためには、パソコンやネットワーク環境などの整備とともにしっかりとしたセキュリティ対策を講じることも重要です。
テレワークが浸透すれば、社外とのメールなどのやり取り以外にも、社内サーバーや共有フォルダに外部からアクセスする機会も増加します。
ネットワーク環境においてセキュリティ対策を行っていないと、重要な資料や顧客データ、機密事項などが外部に漏れ大きな損害につながる可能性も高まります。
このようなテレワーク環境において注目されるセキュリティ対策がVPNサービスの導入です。

VPNは、社内のシステムなどに遠隔地からアクセスする際に必要なシステムとなり、テレワーク(リモートワーク)など在宅で働く社員のセキュリティ強化を図る上で必要不可欠なサービスとなります。
ここ数年で、冒頭に触れた働き方改革や新型コロナウイルスなどによって、VPNの注目度は高まり、多くの企業が導入しています。
また一方で、VPNサービスを展開する企業も増え、用途に応じて様々なサービスが展開されています。
そのため、ただ安いVPNサービスを選べばいいというのではなく、自社に合ったVPNサービスを選定することが重要です。
とはいえ、近年注目度が高まったVPNであるがゆえ、「VPNがどういったものかいまいち分からない」「VPNを導入するとどういったメリットがあるの?」「どこに注意して選定すればいいの?」などと悩まれる担当者は少なくありません。
そこで今回は、VPNサービスの概要からメリット・デメリットなどについてポイントを中心に紹介していきます。
また、VPNに関する資料もいくつかご紹介をしておりますので、気になる資料があれば是非DLしてみてください。

VPNとは?

そもそもVPNとはVirtual Private Networkの略で、セキュリティが確保されたプライベートネットワークを、インターネット回線や通信事業者の回線を利用して仮想的に構築するシステムのことを指します。このVPNを構築すれば、物理的に離れた遠隔地からであっても同一セグメントで通信を行うことが可能です。また、リモートアクセスVPNを活用すれば、外出先や在宅からでも企業のネットワークにアクセスすることも可能になります。
VPNは、通信事業者の回線やインターネット回線に専用のルーターを設置することで、特定のユーザーのみが利用できる環境が構築されています。

VPNサービスはセキュリティに問題ない?

VPNサービスの利用を行う上で、今まではセキュリティ面での不安がありました。ただ、現在ではセキュリティ対策が強化されたVPNが主流となるため、安心して通信を行うことが可能です。VPNは「トンネリング」や「暗号化」、「承認」と呼ばれる仕組みを設定することで、セキュリティを強化し安全にデータのやり取りを行うことができます。トンネリングとは、データを送信するユーザーと受信ユーザーの間に仮想的なトンネルを作り通信を行う仕組みのことを指します。暗号化は、ユーザー間でやり取りするデータを、第三者に盗聴・改ざん等されないように鍵をかける仕組みを指します。承認は、送信ユーザーと受信ユーザーがお互いに正しい相手だと確かめる仕組みを指します。このように、VPNにはセキュリティ面でも段階ごとに強化されているため、テレワーク環境であっても安心して通信を行うことができます。

VPNと専用線の違い

VPNと比較されるネットワークへの接続方法として、専用線が挙げられます。この2つの違いは以下の通りとなります。
・VPNの特徴
VPNは、本社と拠点の1対1の通信だけではなく、拠点間同士の通信を行うことも可能です。例えば、本社とA拠点の通信はもちろん可能ですが、A拠点とB拠点の通信を行うことも可能になります。拠点が多い環境下においては、横つながりでやり取りを行うケースも多くあります。このような場合であってもセキュリティや安全性を維持したまま運用できるのがVPNの特徴となります。
・専用線の特徴
一方で専用線は、本社と拠点の1対1の通信のみ対応可能となります。そのためVPNのように拠点間での接続を行うことは出来ません。1対1の接続に注力しているため、容量の大きい映像コンテンツのようなデータのやり取りや、1Gbps以上の帯域を必要とするデータセンター間の通信などを行う際には効果的です。安全性や信頼性も高い専用線による接続ですが、拠点との距離が遠くなるほどコストが高くなる傾向もあります。

クラウド型システム監視サービス『CustomerStare』ご紹介資料 | 株式会社キャリアヴェイル

情シス業務の
 面倒くさい!
 良く分からない!
 リソースが足りない!
 セキュリティ対策強化にも!!  を解消します。

■こんなお悩みございませんか?
 業務が属人化されていて、業務の継続性にリスクがある・・・
 クラウド・リモートワーク化で、社内ユーザーからの問い合わせが増大している・・・
 24/365の監視を導入したいが予算が合わない・・・
 UTMを導入時の設定のまま運用しており、ログを活用した脅威や不正の確認も行ってない・・・
 などなど

■CustomerStareとは?
24時間365日の監視による情報システムの安定稼働と障害の早期発見を、平日の有人監視と夜間・休日の自動監視で提供するハイブリッド・クラウド・サービスです。
障害発生時の報告と対応支援、システム稼働状況の可視化とレポートも標準サービスに含まれるので、IT運用の属人化を防止し、最適なシステム運用が実現できます。
さらに、企業のネットワークセキュリティの状況が一目で分かるUTMログレポートも標準提供。セキュリティ対策強化にもワンストップでご活用いただけます。
コロナ禍によってテレワークやDX等が急速に普及するなか、中堅・中小企業において限られた人数で全社のIT運用を担当する情報システム部門や、小人数情シス・兼務情シスの業務改善のための駆け込み寺として、情報システム部門の人材不足を解消します。

■CustomerStare導入の4つのメリット
★システム環境を可視化し、24/365で異常を即座に検知。
システムの「いまの状態」を常に把握できます。
システムの可視化で、属人的だったシステム構成や運用業務を標準化できます。
ビジネスアワーの有人監視と休日・夜間の自動監視の組み合わせで、適切な予算で監視業務の導入を実現できます。

★障害が発生してしまった場合もインフラエンジニアが強力サポート
システム障害発生時は、初期対応を強力にサポート(※弊社サービス時間内の場合)。ダウンタイムの短縮で、ビジネスの機会損失を最小限に低減します。
ログの収集・保管も行うので、障害の根本原因を特定できます。

★安定的且つ最適なシステム運用を実現するパートナー
監視対象システムの状態を月に一度分析し、レポートで報告。リソースの配分や機器のリプレースなど、評価・改善にお役立てください。

★セキュリティ意識の向上とセキュリティ運用の定着に寄与
UTMのウイルスパターンファイルや不正攻撃シグネチャの更新状況を定期的に確認。ライセンスの更新漏れなどによって脅威に的確に対応できていない状態に、いち早く気付くことができます。

■CustomerStareの事例
★営業職向け共有モバイル回線の速度制限を、アラートで事前検知
数百人の営業社員が、各々の現場から社内環境へアクセスするためにモバイル回線を契約。月間の通信量が契約の上限を超えると速度制限がかかるため、毎日目視確認するのが大きな負荷となっていました。
CustomerStareの監視機能によって通信量に応じたアラートの仕組みを構築でき、毎日の確認作業から開放され、営業職から問い合わせが来る前に対応する事が可能になりました。

★原因不明のVPN接続の不具合が解消
VPN経由で社内の業務システムを利用する際、度々接続が途切れたり遅延が発生していました。
CustomerStareのサポートへ相談したところ、ログや監視状況をもとにネットワーク上のボトルネックをすぐに発見。設定の見直しを行ったところ、社外からのアクセスが見違えるほど改善し、ストレスなく使えるようになりました。

https://cloud.media-radar.jp/detail1578.html

社内ファイルサーバ決定版!楽天クラウド セキュアドライブ・プラス | 楽天コミュニケーションズ株式会社

従来のNASやネットワークドライブと同様に、Windowsエクスプローラ/MACファインダに対応。

ドラッグ&ドロップによる操作、またファイルの編集や保存がローカルドライブと同様にご利用できます。

安心の国内データセンターで厳重に管理し、24時間/365日の監視を実施しており、従来の社内ファイルサーバの管理工数を軽減いたします。

ファイルサーバとの通信はSSL-VPNで暗号化されています。

1GB、1ライセンス単位での増減が可能であり、お客様の運用に応じて柔軟なリソースの変更が可能です。

https://cloud.media-radar.jp/detail144.html

EyeVision NEO(アイビジョンネオ) | ENWA株式会社

■高画質・高音質・低遅延を実現

現場からの映像や音質はクリアでないと的確な対応・指示を行うことができません。また、映像伝送に遅延があると、防災会議として成立しません。
 本システムは遠隔医療でも利用できる高画質、TV局での低遅延送り返しシステム・ライブ中継でも採用されている低遅延を実現しています。

■多彩な通信モードで利用可能

TV会議での参加に加え、ライブ視聴、ライブ配信、1対1の映像通話モードの4つのモードを有して利用シーンに応じたモードで迅速な操作を実現します。
 また、セキュリティは、全データ256BitAES暗号化により万全を期しております。

■多様な情報端末を利用可能

PCを始め、タブレットやスマートフォンなど利用シーンに応じた情報端末を利用できます。また、タブレットやスマートフォンの対応OSとして、Android及びiOSに対応しております。

■既設のネットワーク網を利用し、被災時のサーバー2重化にも対応予定

 専用のネットワークは不要で、インターネット網及びVPN網で利用できます。 
 ASP型においては、万が一の災害時に備えてサーバーの2重化を計画中。(2015年度秋頃の予定)

■業界最高水準のデスクトップ共有機能

EyeVisionのデスクトップ共有機能のレスポンスの速さと画像クオリティは業界最高レベルとなっております。 
 また、本システムから切り離されているPCに対してエージェントソフトをインストールしてEyeVisionサーバーにログインする事により、対象PCの画面共有と遠隔操作を可能とする他社にはない当社独自のエージェント機能も用意しています。

https://cloud.media-radar.jp/detail511.html

PrimeMeeting | ソフトバンク株式会社

「PrimeMeeting」とは、TV会議専用端末やスマートデバイスなど、マルチデバイスで簡単にビデオ会議(Web会議)ができるクラウド型会議サービスです。
ビデオ会議の安定した通信とあらゆる場所からコミュニケーションが可能というWeb会議のメリットを融合。
VPN接続で帯域を確保した安定した会議が可能です。
会議参加者は、登録されているユーザのみに限定されることなく社内外問わず会議を行うことができ、 既にお持ちのTV会議専用端末も「PrimeMeeting」を使って有効活用ができます。
コミュニケーションの壁を取り払って、もっと効率的に、もっと効果的にビジネスをしませんか。

特長
Point.1 クラウドサービスでコスト削減
クラウド型のビデオ会議サービスのため、システム導入コストが削減できます。
また、老朽化による機器入れ替えも必要ございませんので運用コストの削減も可能です。
さらに24時間365日のヘルプデスクにより、運用負荷も削減できます

Point.2 社外接続
事前登録やID発行無しで社外の方とも簡単にビデオ会議を開催できます。
契約したルーム(仮想会議室)に自由に参加者を招待できますのでビデオ会議の利便性が大幅に向上します。

Point.3 マルチデバイス
TV会議専用端末、パソコン、タブレット、スマートフォン、電話など、あらゆるデバイスから会議参加が可能です。
参加場所やシーンに合わせて使用デバイスを選択できます。

Point.4 ダイヤルアウトでTV会議専用端末からかんたんに会議参加
予約時に、参加させたいTV会議専用端末を事前登録しておくと予約時間に電源をつけておくだけで自動接続。
わずらわしいリモコン操作が不要で、会議の事前準備を削減できます。

ご利用シーン
PrimeMeetingは、さまざまなシーンで活用可能です。
音声+映像のコミュニケーションがビジネスで生かされる事例をご紹介いたします。

小売・卸売業
離れた店舗間の様子をリアルタイムに知ることで、各店舗のマーケティング力が向上。
売上アップに貢献することが可能です。

具体例
百貨店:店舗内のレイアウトや売れ筋商品を共有
(店舗内の様子を映像で共有、新商品の案内、営業トークの共有)

ヘルスケア
タイムリーな情報を重視される業種では、セミナー・勉強会で活用可能です。
資料の展開だけで済ませる周知方法よりも、双方向のコミュニケーションが可能なPrimeMeetingを利用することにより、理解度が高まります。

具体例
製薬会社:外出先からのセミナー参加、最新の薬品の勉強会

建設・不動産
お客さま先から社内パートナーや社外パートナー等とスピーディーに連絡をとり、契約率アップ。
リアルタイムな建設・建築現場の共有で、お客さまの満足度アップ。
ビジネスチャンスを逃しません。

具体例
不動産:社内にいるデザイナーからの図面説明、社外の関連会社との工事日程調整、建設:建築現場の進捗確認
・営業×デザイナー
図面を共有しながら、デザイナーからの説明でお客さまにわかりやすく

・営業×関連企業
その場で関連会社とのスケジューリングし、持ち帰り事項を軽減

・新人営業担当×営業スペシャリスト
新人のアシストをし、早期育成。戦力に!

・現場×関係者
建設現場の様子をタイムリーに共有し、スムーズに

https://cloud.media-radar.jp/detail982.html

クラウドメール・メールホスティング「Enterprise Mail」 | NTTコミュニケーションズ株式会社

Enterprise Mail」は、NTT Comの国内データセンターにて運用する、安心・安全のクラウドメールサービスです。
ご利用形態も、お客さまの要望に沿って、NTT ComのVPNからの接続、Internetからの接続いずれも選択可能です。
迷惑メールフィルタ・ウイルスチェックといったセキュリティ機能は基本メニューにて提供し、ドメインやDNSといったメールサービス利用上必要となる機能や、スケジューラ、社内SNSといったコミュニケーションツール、アーカイブなどの内部統制の強化を実現できる各種オプションメニューを用意し、幅広いお客さまのニーズに対応しています。

https://cloud.media-radar.jp/detail254.html

セキュアリモートアクセス2 | ソフトバンク株式会社

セキュアリモートアクセス2とは、PCやiPhone、iPadなどから、インターネットを経由してソフトバンクのデータセンターやお客さま拠点へのリモートアクセスを実現するソフトバンクのリモートアクセスサービスです。
機器の運用はソフトバンクのデータセンターで行うため、お客さまは機器の構築や運用をすることなく、リモートアクセスやインターネットアクセスの環境を利用できます。
また、SmartVPN Webを利用することでリモートアクセスの各種設定を即時に行うことが可能です。

iPhone、iPadなどからのアクセスも可能
iPhone、iPad、Android端末用のVPNクライアントソフトを利用し、設定情報を入力するだけでインターネットからサーバセグメントへ接続できます。イントラネットの閲覧やグループウェアの連携を実現し、社外からでもメールやスケジュールのチェックなどが可能です。

認証サービス連携
ユーザIDとパスワードを利用した本人認証(RADIUS認証)や、PC、iPhone、iPad、Android端末に格納したクライアント証明書による端末認証(PKI認証)、マトリクス認証を利用した認証(ワンタイムパスワード)との連携が可能です。

高い拡張性と柔軟性
ソフトバンクのデータセンターに機器を設置しながらも、あたかもお客さま拠点で運用するように柔軟な構成・設定が可能です。小規模拠点から大規模なリモートアクセス環境まで、お客さまの規模に応じた最適な環境を構築できます。

冗長構成
東京と大阪でサイト冗長の構成で利用することができます。
障害で片系が落ちても、もう一方のサイトからアクセスできます。
※PCでの利用のみとなります。iPhoneなどでのスマートフォンではどちらかのサイトを選択していただく必要があります。
※東京、大阪サイトそれぞれに契約が必要となります。

SmartVPN Webからの設定
SmartVPN Webからプールアドレスやアクセスリストなどをお客さま自身で設定できるため、お客さまの環境変化に即時に対応可能です。
また、トラフィックやセッション情報を確認することができ、リソースの追加検討が容易となります。

https://cloud.media-radar.jp/detail689.html

ビデオカンファレンス | ソフトバンク株式会社

「ビデオカンファレンス」は、ソフトバンクのVPNサービス、各社インターネット、各社国内ISDNに対応したクラウド型会議サービスです。
接続には、Polycom(ポリコム)、Cisco、Sonyなどのテレビ会議(TV会議)専用端末をはじめ、iPhone、iPadも利用できるので、外出先からでも簡単にテレビ会議(TV会議)に参加できます。また複数拠点を結ぶテレビ会議(TV会議)から、メンバー間のコミュニケーションまで幅広いビジネスシーンで活用できます。

Point.1
テレビ会議(TV会議)の運用コストを抑制し、お客様の負荷を軽減
・多地点接続サーバ(MCU)の購入、ネットワーク設備の増強など、テレビ会議(TV会議)のシステムの構築・運用・保守にかかるさまざまな負担を削減できます。

Point.2
クラウド型テレビ会議(TV会議)ならではの拡張性
・利用拠点が増加しても、テレビ会議(TV会議)の多地点接続サーバ(MCU)やネットワークの帯域などのリソースを気にせず柔軟に対応可能です。

Point.3
iPhone、iPadからもテレビ会議(TV会議)に接続可能
・3G・4G回線、Wi-Fiのどちらにも対応しているので、さまざまなネットワーク環境でご利用可能です。またシンプルな操作性なので誰でも簡単にテレビ会議(TV会議)やWeb会議をご利用いただけます。さらにPolycom(ポリコム)、Sony、Ciscoなどの専用端末とiPhone、iPadを連携したテレビ会議(TV会議)も実現可能です。

Point.4
テレビ会議(TV会議)の専用端末からネットワークまで必要な環境を一元提供
・Polycom(ポリコム)のテレビ会議(TV会議)の専用端末、iPhone、iPadから、ネットワークの構築・運用・保守までソフトバンクが一元提供いたします。

Point.5
BCPやセキュリティ対策のニーズにお応えする信頼性の高いテレビ会議(TV会議) システム
・テレビ会議(TV会議)の多地点接続サーバ(MCU)は冗長化構成をとっており、堅ろうで信頼性の高いソフトバンクのデータセンターで運用しているので、災害時や事故などの予期せぬ事態が発生した場合でもテレビ会議(TV会議)、Web会議を実施できます。また接続方式はAES暗号化に対応しておりセキュリティ面でも安心してご利用可能です。

Point.6
専用ヘルプデスクによる24時間365日の運用サポート
・テレビ会議(TV会議)、Web会議 システムの操作方法など、24時間365日の体制でソフトバンクがサポートいたします。

Point.7
ネットワーク

・ネットワークには、クラウドサービスと高い親和性を持つVPNサービス「SmartVPN」をお勧めいたします。クラウドサービスとのシームレス接続、モバイル端末からのリモートアクセス機能などを備えております。

https://cloud.media-radar.jp/detail217.html

VPNの種類(インターネットVPNとIP-VPN)

続いてVPNの種類について紹介していきます。VPNの構築には、私用する回線や用途に応じて大きく「インターネットVPN」「IP-VPN」「広域イーサネット」「エントリーVPN」の4つの種類が存在します。それぞれの特徴について紹介していきます。

①インターネットVPN
インターネットVPNとは、NTTフレッツやモバイル回線などのインターネット回線を利用したVPNのことを指します。既存の回線や比較的安価な回線を利用してVPNを構築することができます。外出先や在宅からでもモバイル回線を活用したリモートアクセスVPNが構築できるため、テレワーク(リモートワーク)での利用も可能です。一方で、回線帯域や稼働率の保証が無く、またセキュリティ面でも他のVPNに比べて弱い傾向もあります。このインターネットVPNは、さらに以下の4種類に分類することができます。

(1) SSL-VPN
SSL-VPNは、SSL/TSLと呼ばれるプロトコルを利用することで、インターネット上の通信を暗号化して展開するVPNのことを指します。機器の設定を変更することやソフトウェアを新たに導入する必要はなく、WEBブラウザがあれば手軽にVPNの構築を行うことができるため、外出先や在宅からのリモートアクセス用ネットワークとしてよく利用されているVPN手法となります。

(2) IPsec-VPN
IPsec-VPNは、SSL-VPNと同様にインターネット上の通信を暗号化したVPNのことを指します。SSL-VPNはセッション層で実装されるのに対し、IPsec-VPNではネットワーク層で実装され、様々なアプリケーションに対応することが可能です。インターネットVPNの中では最もセキュリティが高いVPN手法となります。

(3) PPTP
PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)は、マイクロソフト社によって開発されたプロトコルで、Windowsとの相性が良い点が特徴として挙げられます。比較的手軽にVPNを構築できる一方で、セキュリティの脆弱性が指摘されています。PPTPをサポートしていないOSもあるなど現在ではあまり推奨されていないVPN手法となります。

(4) L2TP
L2TPは、トンネリングのプロトコルを使用したVPNのことを指します。暗号化の機能がないため、IPsecと併用することで通信の安全性を保つことが可能です。ただ一方で、L2TPによってトンネリングを行った後に、IPsecで暗号化を行うという2つの手順を取るため、通信速度が大幅に遅くなる傾向もあります。

②IP-VPN
IP-VPNとは、通信事業者が提供する独自の回線を利用した閉域網を活用したVPNのことを指します。
通常のインターネット回線のように不特定多数のユーザーが使用するのではなく、その通信事業者に契約したユーザーのみが使用するため、回線の速度も安定した形で運用することができます。
一般的にIP-VPNを提供するサービスには、回線や閉域の稼働率、障害復旧時間などにSLA(Service Level Agreement)と呼ばれる品質保証が設定されているケースが多くあります。
そのため、基準値を下回ると料金が返還されるなど、安定した運用を行う上では効果的です。
IP-VPNでは、①のインターネットVPNでは実現できない、音声や基幹データを優先して伝送する優先制御の仕組みを活用することが可能です。
費用としては多少かかりますが、セキュリティ性が高く、安定性と信頼性の高いネットワークを構築できるVPN手法となります。

③広域イーサネット
広域イーサネットも、②のIP-VPNと同様に通信事業者が提供する閉域ネットワークを活用したVPNのことを指します。
IP-VPNではプロトコルがIPのみに限られていますが、広域イーサネットではRIPやOSPF、IGRPなどといったレイヤー2のプロトコルにも対応しており、より柔軟性のあるネットワークが構築できるVPN手法となります。

④エントリーVPN
エントリーVPNは、光回線やモバイルLTE回線といったブロードバンド回線を利用した通信事業者の閉域サービスのVPNのことを指します。
①のインターネットVPNに比べるとセキュリティ性は高く、通信速度や通信品質を維持しつつ、且つ安価に閉域網を構築することができるVPN手法となります。

VPNサービスを導入する際のメリット

続いて、VPNサービスを導入するメリットについても紹介していきます。

①テレワーク(リモートワーク)に対応可能
VPNサービスが注目され始めた背景には、働き方改革と新型コロナウイルスの影響によるテレワーク(リモートワーク)の推奨にあります。外出先や在宅から社内のネットワークや共有サーバーにアクセスするためには、専用の回線や環境を用意する必要があります。VPNであればパソコンからはもちろんのこと、モバイル端末からも社内のネットワーク環境にアクセスすることができます。
社外のどこからでもセキュリティ対応されスピーディーに通信できる点はVPNサービス導入の大きなメリットの一つとなります。

②通信の暗号化によるセキュリティ強化
VPNを安心して活用するためにはセキュリティ対策が重要です。VPNではセキュアなアクセスを行う上で、トンネリング技術や暗号化、承認といった情報技術を用いているため、高いセキュリティを維持したネットワーク構造となっています。そのため、安心して通信を行うことが可能です。

③低コストでの運用
VPNは、自社と拠点間の1対1しか通信できない専用線と異なり、拠点間どうしであってもセキュリティを維持した形で通信を行うことが可能です。
また、専用線では初期構築や維持費などのコストが高い傾向にありますが、仮想ネットワークを活用するVPNでは、比較的運用コストを安く抑えることもできます。
初期コストに関しても、ルーターなどは安価なものも多く販売されているため、専用線に比べて安く抑えることも可能です。

VPNサービスを導入する際のデメリット

一方で、VPNサービスの導入にはデメリットも存在します。これからVPN導入を検討している際には、注意点として押さえておくと効果的です。

①完璧なセキュリティ対策ができている訳ではない
VPNサービスの導入は、先ほどメリットでもふれたように、暗号化などでセキュリティ対策を講じていますが、残念ながら情報漏洩リスクがゼロになるという訳ではありません。
VPNの種類によってはセキュリティのレベルに差があるため、セキュリティ対策が弱いサービスでは情報漏洩のリスクが残る場合もあり得ます。
特に、VPNの初期設定を誤ると、DNSやIP漏洩に繋がる可能性も高まります。VPNサービスの導入の際には、セキュリティ面を十分考慮する必要があります。

②通信速度が安定しない場合もある
通信環境もVPNサービスによって異なります。
インターネットVPNでは、通信速度は一定ではなく、時間帯によって変動する可能性があります。
それによって、時間帯によっては通信速度が遅くなったり、安定した通信が行えないリスクも存在します。

③コストが高くなる場合もある
VPNの注目度が高まることにより、VPNサービスを展開する企業も増加してきています。
その中には、様々な機能が搭載されたものも多くあるため、自社にとって必要なものを選択する必要があります。
多機能なVPNサービスが必ずしも便利とは限りません。利用しない機能が多ければ、費用に見合わないことも起こり得ます。
そのため、VPNサービスを導入する前には自社の目的を整理しておくと効果的です。

VPNサービスのまとめ

いかがでしたでしょうか。
テレワークの推奨もあり、VPNサービスには非常に注目度が高まっています。
とはいえ、正しく理解し、自社の目的をふまえて導入しなければ、セキュリティ面で弱く情報漏えいリスクが高まったり、コストだけがかかった運用につながりかねません。
今回紹介した内容も参考に、VPNを正しく理解し、効果的な運用につなげていきましょう。