Dockpitは、株式会社ヴァリューズの提供する、マーケティングに必須の3C(自社・競合・競合)を手軽に分析できるダッシュボードサービスです。
マーケターが、分析したいキーワードやサイトURL、業界を入力するだけで、競合調査、業界分析、トレンドを把握することができるため、正に「マーケターのためのリサーチエンジン」と言えるでしょう。
リサーチエンジン(検索エンジン)と言えば、Yahoo!(ヤフー)やGoogle(グーグル)に代表されるよう、インターネット上の膨大なコンテンツの中から探すサービスの総称ですが、例えばGoogleアナリティクスのように、既にデータ分析が備わっているものもあります。
そのような中、Dockpitはマーケティング用ダッシュボードとして、どういった点が特徴的なのでしょうか。マーケティング専用とはどういうことなのでしょうか。

この記事では、Dockpitの主な機能やおすすめポイントを紹介いたします。
また、記事の最後ではDockpitの資料をダウンロードできるため、気になった方は是非ダウンロードしてみてください。

基本的なマーケティングの流れ

購買のための情報収集にかける時間のうち、消費者は60%以上(Web行動全体では80%以上)を検索にかけるという現在、Webマーケティングの基本はビジネスの基本と言っても過言ではありません。
ニーズをくみ取って商品を生み出し、最適な方法で宣伝し、顧客に届けること、売り上げのデータや顧客とのやり取り、競合分析を元にサービスを改善していく…
こうした一連の流れがいわゆる3C分析です。Customer(市場・顧客)、Competitor(競)、Company(自社)の分析をインターネット上の膨大なデータを元に行い、最適なビジネスの戦略を立てていきます。
基本的な流れとしては、

  1. マクロ分析:
    景気の変動や法律の改正、人口や流行の流動など社会的な変化を追うこと。それぞれ(Politics、Economics、Society、Technology)の頭文字を取ってPEST分析とも呼ばれます。
  2. ミクロ分析:
    業界の構造変化から自社ビジネスへの影響を分析します。主な5つの要素(新規参入業者代替品の脅威競争関係供給企業の交渉力買い手の交渉力)から、5フォース分析とも呼ばれます。
  3. 顧客分析:
    マクロ分析やミクロ分析で調べた事象が、一般的な顧客の購買行動にどれほど影響を与えているのかを調べること。アンケートなどもしばしば用いられます。
  4. 競合分析:
    競合他社がこうした社会・市場の情勢、顧客の購買行動の変化にどのように対応しているのか分析すること。
  5. 自社の戦略:
    ここまで分析した結果を元に、最終的に自社がどのような手を打つことができるのかを検討します。ここでは、 経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Inimitability)、組織(Organization)の4要素を特に重点的に分析するため、VRIOとも呼ばれます。

従来のマーケティングにおける課題

こうしたマーケティングのステップを踏むために、マーケターはインターネットからあらゆる情報を収集して分析しますが、この作業だけでも非常に時間と労力がかかります。3Cを分析するにも、様々なページを往復し、都度データをグラフ等で可視化するとなると、3Cをシームレスに関連付けて分析しにくくなることもあるのではないでしょうか。
また、アンケートなどの意識調査では、回答にバイアスがかかっていたり、そもそも回答者の記憶が曖昧だったりと、結果が歪んでしまうこともあります。回答しにくい質問には空欄、無意識で行動しているために発言・回答と行動にギャップがあるなど、回答を集めにくいこともあります。

Dockpitがマーケティングにもたらすメリットとは?

Dockpitは消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査・ユーザー理解を実現すること、更に、分かりやすいダッシュボードで3C分析のスマート化を実現することで、上記のようなマーケティングの課題を解決します。
ここでは、Dockpitの主な特徴と優れた機能について紹介します。

Dockpitの主な特徴

①Dockpitのダッシュボードは圧倒的なシンプルさ、UIが魅力

Dockpitのダッシュボードは、マーケティングに必要な情報をひと目でわかりやすく表示してくれるため、直感的な操作でデータ分析を進めていくことができます。
気になる項目はサイト・キーワードの入力だけでデータ分析ができ、1つの画面で表示されるデータはグラフ等で可視化されており、一目瞭然!
業界・商材ごとのグラフ化も、任意のサイト・ターゲットごとのグラフ化も可能です。
また、誰でも簡単に扱いやすいUIのため、マーケターでなくても活用しやすくなっています。

②Dockpitには、属性が分かる250万人もの消費者パネルが存在

Dockpitでは、提供する株式会社ヴァリューズが独自に保有する国内250万人規模の消費者パネルを通じて、Webマーケティングに必要な競合調査・市場動向把握が可能です。
性別や年代、居住地、家族構成など、日本全国の消費者で構成される250万人分のパネルは、多様性が確保されています。(※明確な許諾あり)
ここから、インターネットの人口構成比に即して、「一票の重さ」を調整した拡大推計値を算出できます。
この膨大且つ多様な消費者パネルを活用することで、競合サイトをあらゆる角度から把握・分析し、気になる業界・マーケットの現況を網羅、更に国内最大規模の属性付き消費者パネルで深堀り分析することが可能となります。

③DockpitはGoogleアナリティクスと連携可能

DockpitはGoogleアナリティクスのデータを連携することができ、Dockpitの直感的な操作性を維持し、Dockpitの特徴でもあるわかりやすい表現、見やすいグラフでGoogleアナリティクスのデータを可視化します。
複雑な一方でデータの量も多く、信頼度の高いGoogleアナリティクスとの連携で、データを一元管理し、自社の状況から競合・市場の把握まで、1つのツールでシームレスに分析できるようになります。

④Dockpit liteでブラウザ拡張機能

Chromeのブラウザ拡張機能に「Dockpit lite」を追加することで、サイトを閲覧しながら、流入数や集客構造などの情報をワンクリックで即座に収集し、データ分析が可能になります。
これによって、営業・コール前の情報収集を効率化でき、打ち合わせ中に急に必要になった情報収集も即座に対応できるようになります。

Dockpitの主な機能

Dockpitはマーケティングに強いダッシュボードだけあり、マーケターが効率的に3C分析(競合調査・市場動向把握・消費者理解)をするための機能がたくさん備わっています。
ここでは、3C分析の各場面に分けて機能を紹介します。

①Competitor ~競合調査~

Dockpitには、特定のサイトや業界全体の動向を把握できる機能が多く備わっています。
そのため、競合サイトをベンチマークに自社サイトを改善したり、競合の動きと市場の変化をすばやくキャッチし、集客施策をチェックしてアクセス数を改善したりと、自社製品の競争力や訴求力、ブランディングに活かすことが可能です。

  1. サイト基本指標:
    ユーザー数やページビュー数など、基本的な指標を確認し、昨対や推移状況を見ながら競合との差異を把握できます。
  2. ユーザー属性:
    各サイトや、対象業界全体の訪問者属性を把握できます。
  3. 各社の集客構造を可視化:
    集客構造の比較し、各社のチャネル戦略の実態を可視化します。
  4. 業界全体指標:
    対象業界全体のトラフィック数、平均スコアを把握できます。
  5. 流入元サイトの把握:
    外部サイトからの流入について、各サイトにおける主要な流入元の傾向を比較できます。
  6. 業界シェア:
    対象業界におけるシェアや、サイトランキングを把握できます。
  7. サイト内の人気コンテンツの把握:
    ページ単位で他社コンテンツを詳細に分析します。
  8. ベンチマークサイトの発見:
    キーワード分析機能で、商材名検索によるサイトランキングを抽出します。
  9. 併用しているサイト数の比率:
    各サイト訪問者の重複率を比較し、複数サイトの併用状況を可視化します。
  10. 業界全体の集客構造を可視化:
    対象業界全体の集客構造とその傾向を把握できます。
  11. 広告別の集客効果を把握:
    ソーシャル/ディスプレイ広告経由の内訳を比較し、出稿戦略など、広告に関する検討に活用できます。
  12. 流入キーワード:
    対象業界全体の流入トップキーワードを、自然検索とリスティングそれぞれで把握できます。

②Customer ~顧客分析~

Dockpitでは簡単なキーワード入力で、検索ボリューム、ロングテールなキーワード、季節ごとに特徴的に検索されていたワードを調べることができるため、手軽に消費者のニーズやトレンドを把握可能です。

  1. キーワード基本指標:
    対象キーワードの検索流入ボリュームを、期間まとめ&月次推移で把握できます。
  2. 検索者属性の把握:
    キーワードごとに検索者属性の違いから、現状集客ユーザーとターゲットユーザーの差異がないかを確認できます。
  3. 掛け合わせワード:
    任意のキーワードとの掛け合わせワードを確認し、ターゲットユーザーの興味関心を把握できます。
  4. ワードネットワーク、属性別マップ:
    更に、掛け合わせワードを束にしてニーズの束を作成します。属性別マップでは属性ごとに検索傾向を可視化することも可能です。
  5. 関心ワード・類似ワード:
    任意キーワードと関連の高いワードがピックアップされ、キーワード拡張に活用できます。
  6. 季節比較:
    任意のキーワードの掛け合わせワードから、季節ごとに特徴的に検索されていたワードを把握できます。
  7. 流入サイト:
    検索後流入サイトランキングから、主要プレイヤーやメディアの顔ぶれを確認し、ベンチマーク先を選定できます。
  8. 流入ページ:
    検索後流入ページランキングから、検索者が求めるコンテンツ(ニーズ)を把握できます。

③Company ~自社の分析と戦略立案~

Dockpit内でGoogleアナリティクスのデータを連携し、分析することで、複雑なGAデータをわかりやすく・見やすく表示します。データの一元管理により、マーケティング業務の一層の効率化を期待できます。

  1. 自社サイトサマリー:
    Googleアナリティクスでは複数のページに分かれていた各指標を、1画面でサマリー表示します。簡単にデータの比較分析ができるようになります。
  2. 自社サイト基本指標:
    自社サイトのユーザー数やページビュー数など、基本的な指標の推移状況を把握できます。
  3. ユーザー属性:
    自社サイトの訪問者属性を把握できます。
  4. 集客構造、流入元を可視化:
    自社の集客チャネル、外部サイトからの流入元を可視化することで、比較分析しやすくなります。
  5. ランディングページ:
    ページURLと共にタイトルも表示します。流入元で絞ることもでき、チャネルごとのLP把握が簡単になります。(※Dockpit独自機能)
  6. 検索クエリマップ:
    Google サーチコンソールの検索クエリマップにより、検索需要とサイト誘導の状況を一目で把握できるマップを搭載しています。(※Dockpit独自機能)
  7. クリップ機能:
    表示条件を保存し、いつでも該当レポートを再現できます。(※Dockpit独自機能)
  8. コンバージョン並列比較:
    選択した目標値を3つまで並べて比較することができます。(※Dockpit独自機能)

Dockpitでマーケティングの土台作り

このように、Dockpitにはマーケティングの業務を効率化するだけでなく、より丁寧に総合的に3C分析できるようになるための機能が多数備わっています。
今後もより多くの商品やサービスがインターネット上で取引されていく中、Webマーケティングはビジネスの土台、自社戦略の要となるはずです。
次々に生じるトレンドを追い、スピーディー且つ丁寧に分析し、効率的に訴求し、ニーズに応える戦略を立てていくことが企業の生存競争に差をつけるはずです。
こうしたマーケティングの効率化と質を築くのに、Dockpitは非常におすすめです。

この記事を読み、Dockpitの詳細が気になった方は、是非こちらから資料をダウンロードしてみてください。