二渡 瞳様
現在までの貴社の歩みを教えてください
サインタイム株式会社は2020年9月に創業されたスタートアップ企業です。
当社は、「電子契約サービスSignTime（サインタイム）」の開発とサービス提供を行っています。
サインタイムは、シリコンバレー出身のエンジニアが彼らの知見やノウハウ、技術力を元に日本の企画チームと連携し、「お客様が本当に使いやすい、お客様に寄り添った電子契約サービス」を提供しています。
サインタイムを利用する事で、これまで契約書の締結や稟議書の回覧など、紙でのやり取りでかかっていた時間を減らし、より本来の業務に時間を割くお手伝いできるよう、貢献したいと考えています。
弊社代表のジム・ワイザーはクラウドコーリングシステムを、共同創業者のジョナサン・シーゲルは「RightSignature」という電子契約サービスを以前、シリコンバレーで提供していました。
代表、共同創業者ともにアメリカ出身ですが、ともに30年ほど日本に住んでいて日本の市場にも精通し、日本の市場やサービスレベルにあった技術力の高いサービスを提供したいという想いがありました。
彼らのノウハウや知見を活かして日本で最もお客様が使いやすいサービスを目指し、電子契約サービスを提供することになりました。
「電子契約サービス サインタイム」は2021年３月にリリースしました。
その頃から、日本でも電子契約に関する法律が徐々に改正され、環境整備が進んでいたことや、新型コロナウイルスの蔓延で、リモートワークが普及した事もあり、電子契約サービスを検討するユーザーが加速的に増加していきました。
サインタイムは日本国内での電子契約に関連する法律（電子署名法、電子帳簿保存法など）の基準に対応しています。
また、セキュリティも配慮し、最新の技術を取り入れつつ順次対応したり、お客様の個別のセキュリティ要望にもお応えしています。
多くの企業でリモートワークへのシフトチェンジを余儀なくされ、ペーパーレス化、IT化、DX化を推進する企業が増えていくなかで、お客様のニーズにあったサービスをご提供できるよう常にアップデートを行っているのは、サインタイムの特徴です。
2021年のサービスリリース後も、世の中の動きやお客様のご要望に沿ったエンハンスやアップデートを重ね、2022年4月にはタイムスタンプ、長期署名に対応した機能（電子署名法第2条・第3条に対応）も追加リリースしています。
サービスの強みを教えてください
サインタイムのサービスの強みは、主に3つあります。
1つ目に、「誰でも、簡単、スピーディー」に使うことができる操作性です。具体的なターゲットは中学生からシニアの方までを想定しており、幅広い年代の方に簡単に使っていただける使いやすさを追求しています。
実際に契約書をアップロードする際には、「契約書の書類アップロード後、送信先のお名前、メールアドレスを入力し、署名欄を設置したら送信ボタンを押すだけ。」の最短60秒で完了でき、シンプルで簡単に操作できるサービスになっています。
サインタイムのサービスの強みの2つ目は、お客様が使いやすい細かな機能が充実している点です。
弊社代表はよく、「ユーザーフレンドリー」と言いますが、サインタイムは”お客様の使いやすさを第一”に開発や機能のエンハンス、アップデートを実施しています。実際に、お客様の声からできた機能も多くあります。
例えば、SMSで通知する機能もその1つです。SMS機能を使うことで、パソコンやメールアドレスを持っていないシニアや中学生でも、電話番号があれば簡単に契約書や同意書をご利用いただけるようになりました。
また、セキュリティ強化のためパスワードの文字数を増やしてほしいというご意見をいただき、パスワード設定を16桁に変更したこともあります。
お客様の声に耳を傾けながら柔軟かつ早い速度感で改善しサービスを提供しているのは、スタートアップ企業だからの速度感や、代表や海外の開発チームが電子契約サービスの知見や技術力、ノウハウを持っている当社ならではの強みだと考えています。
また、電子契約サービスでは、契約書をPDFファイルでしかアップロードできないサービスが多いです。サインタイムは、Excel、Word、JPEG、Power PointなどをそのままアップロードするとPDFに自動変換します。
このようなお客様の作業効率や、都度都度の作業量に配慮した細やかな機能は”本当にお客様の手間の削減や業務効率化を考えるサインタイムだからこその機能”だと思います。
その他にも、アップロードした書類に添付ファイルをつけられる機能もご提供しています。
一般のお客様（to C）向けのサービスを展開する企業様では、サービスお申し込み時に本人確認書類の添付が必要な場面があります。お客様の契約に応じて契約書や添付の本人確認書類を確認が必要ですが、申込書や本人確認書類などのチェックをサインタイム上で、確認できることから、複数の書類を探す手間が省け、業務効率があがったとお客様からお喜び頂いています。
このようにお客様の無駄な手間を省き、業務を効率化するためのサービスの改善や新機能のリリースは、実際にお客様からいただいたご意見を第一に実施しています。
サインタイムのサービスの強みの3つ目は、おトクな料金プランです。
これまでの電子契約サービスは1万円前後の固定費に加え、1通送信するごとに送信費が加算されるサービスがほとんどでした。
サインタイムは、月額980円で50件までの送信費無料、かつ個人事業主などおひとりからご利用頂ける料金プランをご提供しています。
そのほかにも、おトクな上位プランもご用意していますが、実は…お客様のニーズに合わせて料金プランのカスタマイズも対応しています。
最近の例では、書類の送信数が多い人材派遣や不動産業のお客様にカスタマイズの料金プランを提供させていただきました。
サインタイムは機能だけでなく、料金プランの面でもお客様の使いやすいサービスの提供に努めています。
また、30日間の無料トライアルプランも用意しており、サービスを体験し、ご納得いただいた上でお申込みいただけたらと考えています。
また、弊社はフルリモートワークやフレックスな勤務体系であることから、国内外の各拠点で勤務する優秀な人材を採用し、広く柔軟な視点でサービス構築を行っている点も、サインタイムの強みの1つと考えています。
弊社は日本法人ですが、住んでいる場所や状況に関わらず、能力の高い社員たちを雇用しているため、国内外にいる多国籍の社員が完全テレワークで仕事を行える環境が整っています。
実際に主席エンジニアがモンテネグロに住んでいたり、企画チームメンバーがタイで勤務していたり、私も実は普段は宮崎県でリモートワークをさせていただいています。現在は日本での事業展開に注力していますが、今後は世界各国での事業展開も視野に入れており、今後も多国籍な社員たちのノウハウや知見を元にお客様のニーズにあったサービスを提供し続けていきます。
過去のサービス活用事例を教えてください
大学で大量の書面の電子化のために、雇用契約書、業務委託契約書でご活用いただいている事例があります。
大学では、先生や生徒など様々な雇用形態や契約が生じ、各自の更新や契約のタイミングで年間約300人が契約更新するため、作業がかなり煩雑になり、業務工数や管理の手間がかかるという課題を抱えていたそうです。
そこで、サインタイムがリリースさせて頂いたのが、一斉送信ができる「テンプレート機能」です。
1度書類の雛型をサインタイムにアップロードし、署名欄などフィールド設置していただければ、メールアドレスと宛名を登録して送るだけで済むので、1回1回書類をアップロードする手間を無くすことができます。
また、1度登録した宛先は、次回以降すぐに送信できるようになるため、更新連絡の手間やリマインドの手間も各段に減ったそうです。
もちろん、最初のメールアドレス登録作業に多少時間がかかるものの、登録が完了するとほぼ1クリックで300人へ一斉送信ができるようになります。
これまで個別の契約や対応では、1人あたり約5分かけて対応をされていたとの事でしたので、300人で1500分、つまり25時間／月かかっていた作業時間が大幅に圧縮できることになり、業務改善に繋がったとお喜びの声をいただきました。
また、人材紹介サービスを展開されている企業様は、コロナ禍に創業された事もあり、フルリモートワークの勤務体系で創業されました。
人材業界では業務委託契約書やNDAなどの締結の頻度が高いため、使いやすくコストパフォーマンスのよい電子契約サービスという点で、サインタイムをご導入いただきました。
膨大な量の契約書の取扱いがサインタイムで一元管理できるようになったことや、バックオフィス業務が円滑になったというお声をいただいております。
締結済みの契約書などを一覧でパッと見て契約の進捗を管理できたり、締結後の書類も簡単に検索できるタグ機能で、作業時間が効率化され、契約先にサインをもらうまでの時間が短縮されたという点も評価いただいています。
サインタイムは「電子契約サービス」とうたってはいますが、実は”契約書”に縛られているわけではなく、ワークフローとして使っていただいたり、社内の稟議システムの置き換えに使っていただけたりと、実はとても汎用性の高いサービスです。
例えばリモートワークが増えてきた昨今では、従来は出勤簿に認印を押していたものをサインタイムに置き換えることも可能です。現在は人材派遣系や不動産系など、契約書のやりとりが多い企業様を中心に多く導入いただいておりますが、ジムやエステサロンさんの施術同意書などでもお使いいただいています。従業員の方の業務効率化やお客様のサロンでの同意書の記述時間がなくなり、滞在時間が減ることから、忙しいお客様の顧客満足度が向上するなど、業種や用途を限らず幅広くご利用いただけます。様々なシーンの置き換えの検討ができるのもお客様のご要望に沿った機能のリリースや、料金プランをカスタマイズし無料の送信件数付きでご提供しているサインタイムの強みがあってこそだと考えています。
今後の展望をお聞かせください
当社はスタートアップ企業です。まだ若い会社ですし、サービスもまだまだ成長途中です。
しかし、サービスの新機能リリースやアップデート速度は約2週間ごとに実施していたり、成長速度はかなり早いです。今後もお客様の声を重視し、開発を進め、「誰でも使える、本当に使いやすい電子契約サービス」を提供し続けます。
また、弊社の課題としてはまだまだ認知度が足りないところですので、これから皆さまにサインタイムをもっと知っていただき、業務効率化やリモートワークのご支援ができるようこれから様々な媒体で発信していきたいと考えています。
ひいては弊社のビジョンの、ご利用いただくお客様の「より重要な業務に割く時間を作るお手伝いをサインタイムを通してできる」ように尽力していきたいです。